2013年 03月 08日
番組のお知らせ |
朗読~岡本綺堂随筆集
放送 2013年3月25日(月)~29日(金)
朝9時45分~10時00分 ラジオ第二放送
3月30日(土)夜10時24分~11時40分(再放送)
「修善寺物語」で劇作家としての地位を確立し、いわゆる新歌舞伎の作者として「鳥辺山心中」「番町皿屋敷」など数多くの脚本を書いた岡本綺堂は「半七捕物帳」の作者としても知られ、そこに描き出された「江戸」の風物、風俗、登場人物の使う江戸ことば、は実に魅力的です。この随筆集には、維新後もからうじてつなぎとめていた明治の東京がリアルに表現されています。「インフルエンザがお染風と呼ばれていた」、「湯治場の客どうしのしきたり」、「蔵書家を訪ねて行って、読ませてもらう借覧という習慣があった」等々、知らなかった事柄が示されるのだが、何故か「懐かしさ」を感じてしまう。
そんないわば不思議な魅力を持った文章をリスナーのみなさんにお届けすることができたでしょうか。
5月12日(日)の明大前のキッド・アイラック.アート.ホールでは岡本綺堂の「半七捕物帳」をとりあげます。このところ岡本綺堂づいています。このラジオの随筆の朗読もお愉しみくださいますように。
2013年3月8日 記 長谷川勝彦
by tarita93
| 2013-03-08 10:02
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